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雨畑ダム(山梨)と駿河湾サクラエビの不漁

この問題にかかわっているわけではありませんので,ニュース記事などからの類推も含めて話をさせていただきます。


ダム一つの問題として考えがちですが,流域の問題として考えてみてください。


ダムに来る土砂はどこからやってくるのでしょうか。


ダムに突然,土砂が現れたわけではありません。上流の水の少ないところ,河川沿いの斜面から生産されるなど土砂の生まれ故郷は様々です。それだけ考えても,この流域の土砂生産は活発です。それは国内でもまれな河川の砂利採取が行われていることを考えてもわかります。


一方,ヘドロということばからシルト分が多いのかとおもいますが,一般的な大規模ダムの7割はシルト分です。このことからもダムは細かいものをためやすいことになりますが,この流域の土砂生産と比較したときにどれだけ影響が出るでしょうか。満砂ということを考えれば,今まで河川やその下流側に機能していた能力がなくなったと考えれば,シルト分が多く供給されたと考えることもできます。


ダムばかりに注目するのではなく,流域全体をよく見ていただきたいと考えます。


桜エビの漁業に関わる方も生活があるので大変の問題というとはいうまでもありません。しかし,桜エビは,流域の自然の恩恵です。○○がわるい,○○がよいというのではなく,どのように変化していったか正しい視点で,流域全体を通して確認していただくとよいと思います。



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